欧州で深刻さ増す イタリア死者5000人超 各国で外出制限

欧州で深刻さ増す イタリア死者5000人超 各国で外出制限
ヨーロッパでは、イタリアで22日、新型コロナウイルスで死亡した人が5000人を超えるなど事態は深刻さを増していて、各国は、市民の外出を制限して感染拡大の食い止めを図っています。
ヨーロッパでは22日、イタリアで新型コロナウイルスに感染して死亡した人が5476人と、5000人を超えたほか、スペインでは前の日に比べて死者が30%ほど増え、1720人となるなど、事態は深刻さを増しています。

これを受けて、スペインでは22日、サンチェス首相が記者会見し、すでに出している非常事態宣言を来月11日まで延長すると発表しました。

非常事態宣言の延長によって、スペイン政府は引き続き、市民の外出を制限するとともに、ホテルを臨時の病院として活用するなどの対策を進めるとしています。

ヨーロッパでは、イタリアやスペイン、フランスに続いて、各国が市民の外出を制限する措置を始めています。

ドイツのメルケル首相は22日、通勤や通院など必要な場合を除いて外出は控えるよう呼びかけるとともに、飲食店については持ち帰り用の販売や配達以外は営業を停止すると発表しました。

また、ギリシャ政府も23日から全土で不要不急の外出を禁止し、理由なく出歩いた場合は罰金を科すとするなど、各国が感染拡大の食い止めを図っています。