WHO 新型ウイルス ワクチン開発「最短でも1年かかる」

WHO 新型ウイルス ワクチン開発「最短でも1年かかる」
新型コロナウイルスのワクチンについて、WHO=世界保健機関で危機対応を統括するライアン氏が海外メディアのインタビューに応じ、開発には「最短でも1年かかる」という見方を示しました。
WHOのライアン氏は22日、イギリスの公共放送BBCのインタビューに応じました。

この中で、新型コロナウイルスのワクチンについて、「開発には長い時間がかかる。試験を繰り返して安全性を確かめ、効果があることを証明する必要がある。さらに、すべての人のために十分な量を生産しなければならない」と述べ、一連のプロセスには「最短でも1年かかる」という見方を示しました。

また、ライアン氏は、若い人は新型コロナウイルスに感染しないという誤った認識を一部の人が持っていることについて、イタリアでは、集中治療を受けている人の3人に2人が70歳未満であることなどを指摘し、「高齢者だけが感染するものではなく、特に中年の人たちにも大きな影響を及ぼす」と警戒を呼びかけました。

そのうえで「もしいま厳しい対策を取らず、移動制限や街の封鎖などを解除してしまったら、感染が再び勢いを増すおそれがある」と述べ、拡大を食い止めるためできるかぎりの対策を講じるべきだと強調しました。