新型ウイルス感染拡大防止 インド全土で外出禁止令

新型ウイルス感染拡大防止 インド全土で外出禁止令
人口13億のインドで新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、22日、全土に外出禁止令が出され、首都ニューデリーの街は静まりかえっています。
インドでは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、医療従事者など一部の人を除いて22日午前7時から午後9時まで全土に外出禁止令が出されました。

首都ニューデリー中心部にある最大の繁華街でも飲食店や衣料品店など、すべての店が閉じられ、出歩く人はほとんどいませんでした。

また、ふだんは多くの人でにぎわう観光名所の「インド門」も閉鎖され、警備員以外に人の姿は見られず、街全体がふだんの騒がしさとは打って変わり、静まりかえっていました。

13億の人口を抱えるインドのモディ首相は、まずは人出が比較的少ない休日の日曜日に外出禁止令を出し、今後、平日に同様の措置をとった場合の影響や効果を見極める狙いがあるとみられています。

インドで新型コロナウイルスに感染した人は22日午前の時点で341人にのぼり、この3日間で倍増しています。

このためニューデリーではレストランや大型商業施設などが今月31日まで閉店することになったほか、最大の商業都市ムンバイでは州政府がほとんどの企業を対象に今月31日までオフィスを閉鎖して在宅勤務に切り替えるよう要請し、警戒を強めています。