東京五輪 世界陸連会長「開催の判断 数日か数週間のうち」

東京五輪 世界陸連会長「開催の判断 数日か数週間のうち」
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて東京オリンピックの開催の延期などを求める声が強まるなか世界陸連のセバスチャン・コー会長がロイター通信の取材に対し「開催の判断が数日か数週間以内に行われる可能性がある」という認識を示しました。IOC=国際オリンピック委員会は各国や地域のオリンピック委員会を通して選手への影響を調べているということでIOCの判断が注目されます。
新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大するなか、選手や各国の競技団体、複数の国のオリンピック委員会などから選手の安全と公平性を考慮して東京オリンピックの開催を延期すべきとする声が強まっています。

こうした中、陸上の国際競技団体世界陸連のコー会長は21日、ロイター通信の取材に「大会の開催に関する決定が非常に迅速に、今後数日か数週間のうちに行われる可能性がある」と明らかにしました。

そのうえで、「すべてを犠牲にして大会を開催すべきではないし、もちろんアスリートの安全を犠牲にすべきではない。平等な競争の場を失うと、競争の完全性が損なわれてしまう。すべての選手やファンは、そんなことを望んでいない」とし、代表の選考に関わる大会が延期や中止となっている現状では開催は難しいという認識を示しました。

東京大会をめぐっては、IOCや大会の組織委員会は予定どおりの開催を目指すとしていますがここ数日、IOCのバッハ会長がアメリカのメディアの取材に「別のシナリオも検討している」と発言し、コー会長も「9月か10月に延期することは可能だ」という認識を示すなど大会の延期に関する発言が相次いでいます。

IOCは各国や地域のオリンピック委員会を通して選手への影響を調べているということでIOCの判断が注目されます。