東京オリンピックの開催延期を要望 アメリカ陸連

東京オリンピックの開催延期を要望 アメリカ陸連
アメリカの陸上競技連盟は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、アメリカのオリンピック・パラリンピック委員会に対して、東京オリンピックの開催延期を働きかけるよう要望しました。
アメリカでは新型コロナウイルスの感染者が1万5000人を超えるなど感染が急速に拡大し、日常生活に大きな影響が出ています。

こうした中、オリンピックのメダリストを数多く輩出してきたアメリカ陸連は、20日、アメリカのオリンピック・パラリンピック委員会に対して、東京オリンピックの開催延期を働きかけるよう求める要望書を提出しました。

翌日、公開された要望書では「世界的な危機の中では、選手たちが安全で適切な環境のもとで練習を行うことはできないだろう。選手たちは多大な重圧とストレス、不安の中にいる。選手たちの精神状態と体の健康は最も重視されなくてはならない」と選手が置かれている状況を説明しています。

そのうえで、「IOC=国際オリンピック委員会へ東京大会の延期を主張することを求める」としています。

アメリカでは来年夏に陸上の世界選手権が開催される予定ですが、要望書では、東京大会の延期の時期については触れられていません。

東京大会をめぐっては、これまでにアメリカ水泳連盟やブラジルのオリンピック委員会が、開催の1年延期を求めているほか、ノルウェーのオリンピック・パラリンピック委員会は世界的な感染拡大を抑えるまで開催すべきではないと主張するなど、開催時期の見直しを求める意見が相次いでいます。