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中国 武漢封鎖から23日で2か月 封鎖解除の見通し立たず

新型コロナウイルスの感染が最初に確認された中国 湖北省の武漢で、街を封鎖する措置がとられてから23日で2か月になります。武漢では、3日連続で新たな感染者がゼロになるなど状況は改善しつつあるものの、封鎖が解除される見通しは立っていません。
中国の保健当局によりますと、中国で新型コロナウイルスに感染した人は、これまでに8万1000人を超え、このうち6割にあたるおよそ5万人が武漢での感染者となっています。

武漢では、ピーク時には毎日数千人の規模で新たな感染者が増え続けていましたが、今月18日以降は3日連続で、新たな感染者はゼロになったとしていて、状況は改善しつつあります。

武漢では、感染拡大を抑え込むため、空港や鉄道の駅、高速道路などが閉鎖され、事実上、街を封鎖する措置がとられてから23日で2か月となります。

中国メディアによりますと、20日には、高速鉄道などが発着する武漢中心部のターミナル駅で、封鎖後初めて構内の消毒作業が行われたということですが、鉄道の運転再開の時期は未定だとしています。

感染者がいない地域では、一定の条件で団地の敷地の外に買い物に行くことが認められたということですが、依然として行動を厳しく制限する措置が続いているほか、公共インフラを支える企業や、海外に向けて製品を供給する企業など一部しか操業の再開が認められていません。

武漢では、現在も5000人以上の患者が治療を受けているほか、依然として感染リスクが最も高い地域に分類されていて、封鎖が解除される見通しは立っていません。

武漢住民 「食料事情は種類が増え改善」

武漢に住む人たちは、感染拡大を防ぐため、依然、当局の規制で行動が制限され不自由な生活が続いています。

武漢中心部のマンションに50代の両親と暮らす30歳の女性は、NHKの電話取材に対し「まだ団地の中から出ることができないが、ベランダから見るとマイカーなどが前より少し増えた」と、自宅マンションの前を通る片側4車線の道路では依然、通行量は少ないものの許可を得て外出する人も増えてきたと話しています。

また、1か月前には商品がほとんどなかった団地の中にある食品などを扱う商店については「種類は多くないが、品物はとても多くあり、正常な時と同じように感じる」と商品の入荷が増えたと話していました。

さらに、食料などは団地の住民でまとめて購入するようにしているということで「商店の前が品物が届く場所になっていて、毎日、昼から午後にかけて団地の住民がまとめて購入したものが届く。1か月前は野菜や肉など必要なものしかなかったが、だんだんと種類が多くなってきた」などと食料事情は改善されてきたと話しています。

この女性は、在宅勤務を続けてますが、今後について「新たな感染者はなくなり、企業活動の再開が進むと思うが、ワクチンや防護措置などどうやって自分を守ればいいのか心配だ」と話していたほか、「私の会社は全国展開しているので、出張した際、湖北省の人に対する差別がないか心配だ」と武漢のある湖北省の人に対するいわれのない差別について懸念していました。

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