「東京五輪は延期するべき」 英陸上競技連盟会長

「東京五輪は延期するべき」 英陸上競技連盟会長
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新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、東京オリンピックについて、イギリス陸上競技連盟の会長が20日、選手たちが十分な練習を行える環境にないことなどを理由に、延期するべきだという考えを示しました。
イギリスでは新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していて、ジョンソン首相が20日、人が多く集まる施設を当面閉鎖するよう求めるなど、社会生活に大きな影響が出ています。

こうした中、イギリス陸上競技連盟のニック・カワード会長は、イギリスの新聞「デイリーテレグラフ」のインタビューに対し、東京オリンピックについて「政府が感染拡大を防ぐ策を講じる中、練習施設が閉鎖されたことで、選手たちはストレスを感じている。予定どおり開催できないと決めるべきだ」と述べ、延期するべきだという考えを示しました。

そのうえで、「選手たちの意見が表に出始めるようになれば、延期という決定が速やかに出されると信じている」と述べました。

東京オリンピックをめぐっては、これまでスペインのオリンピック・パラリンピック委員会やアメリカ水泳連盟なども延期を求める声明を出しています。

IOC=国際オリンピック委員会は予定どおり7月24日からの開催を目指す方針ですが、バッハ会長がアメリカの新聞のインタビューで「別のシナリオは検討している」と述べ、通常開催以外の可能性に触れるなど、最終的な判断が注目されています。