春の訪れ告げる渡良瀬遊水地のヨシ焼き 見学は自粛 栃木

春の訪れ告げる渡良瀬遊水地のヨシ焼き 見学は自粛 栃木
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新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため見学の自粛が呼びかけられる中、栃木や群馬など4県にまたがる「渡良瀬遊水地」で、春の訪れを告げるヨシ焼きが行われています。
国際的に重要な湿地の保全を定めたラムサール条約に登録されている「渡良瀬遊水地」では、毎年この時期、害虫を駆除するとともに、日当たりをよくして春の芽生えを促すため「ヨシ焼き」を行っています。

焼かれる範囲は、渡良瀬遊水地のおよそ半分に当たる1500ヘクタールで、このうち栃木県小山市の生井地区で午前8時半から地元の人たちがヨシに火をつけると、勢いよく炎が広がっていきました。

例年大勢の人が見学に訪れますが、ことしは主催する「ヨシ焼き連絡会」は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、一般の人の見学の自粛を呼びかけていて、遊水地を囲む土手の見学者は少なくなっていました。

連絡会のメンバーで小山市渡良瀬遊水地ラムサール推進課の野口智彬主事は、「ことしは催し物と売店での物販を取りやめました。このあとヨシの若い芽が伸び、春の訪れを感じられる景色になると思います」と話していました。

渡良瀬遊水地のヨシ焼きは、夕方まで行われます。