メダリスト最多の米水泳連盟 東京五輪1年延期を要望

メダリスト最多の米水泳連盟 東京五輪1年延期を要望
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新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、オリンピックの競泳で、世界最多のメダリストを輩出しているアメリカ水泳連盟は20日、アメリカのオリンピック・パラリンピック委員会に対して、東京オリンピックの開催を1年延期するよう働きかけることを要望しました。
アメリカでは新型コロナウイルスの感染者が1万5000人を超えていて、社会や経済などへの影響も急速に拡大しています。

こうした中、オリンピックの競泳で、世界で最も多くのメダリストを輩出しているアメリカ水泳連盟は20日、アメリカのオリンピック・パラリンピック委員会に対して、東京オリンピックを1年延期するよう働きかけることを求める要望書を送りました。

要望書のなかでは「選手たちは多大な重圧とストレス、不安の中にいる。選手たちの精神状態と体の健康は最も重視されなくてはならない」と状況を説明しています。

そのうえで、「安全で成功につながる2021年のオリンピック開催に向けてすべての選手が準備することが具体的な解決策だ」と主張しています。

一方、アメリカのオリンピック・パラリンピック委員会は、同じ日に、東京大会までは4か月あり、開催について決断させる主張をする時ではないとの方針を示したうえで、選手は大会への準備を続けるべきだとの考えを示しました。

また、ノルウェーのオリンピック・パラリンピック委員会は20日、世界的な感染拡大を抑えることができるまで東京オリンピックは開催すべきではないとの意見をIOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長に対して表明し、今後、こうした動きが広がる可能性があります。