新型コロナウイルス オーストリア外出制限でウィーンは閑散

新型コロナウイルス オーストリア外出制限でウィーンは閑散
イタリアと国境を接するヨーロッパ中部のオーストリアでも、新型コロナウイルスの感染が拡大し、政府は国全体で外出を制限する措置をとっていて、首都ウィーンの町なかも閑散としています。
オーストリアでは20日時点で、感染者は2388人、亡くなった人は6人で、オーストリア政府は今週から飲食店の営業を禁止し、外出を制限する措置をとり、クルツ首相は20日、来月13日までこの措置を続けると発表しました。

首都ウィーンでは中心部の観光名所、シュテファン大聖堂の観光客の入場が禁止され、オペラの名門として知られるウィーンの国立歌劇場もすべての公演を中止していて、町なかは閑散としています。

食品の買い出しや仕事のための外出などは認められていますが、市内では警察の車両が巡回して、時折、市民に1メートル以上、距離をあけて歩くよう呼びかけていました。

政府は外出制限で人々の不満が高まり、DV=ドメスティック・バイオレンスが増えるおそれもあるとして、今後、相談窓口を増やして対策を強化するとしています。