「若者も新型コロナウイルスに警戒を強めるように」 WHO

「若者も新型コロナウイルスに警戒を強めるように」 WHO
WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は、新型コロナウイルスに関して50歳未満の感染者も入院を余儀なくされるケースが相次いでいるとして、若者も警戒を強めるよう求めました。
WHOのテドロス事務局長は20日、スイスのジュネーブの本部で開いた定例記者会見で、中国・湖北省の武漢で新たな感染者が確認されなかったことに言及し、「最も厳しい状況に置かれても事態を好転させられると、世界に希望を与えている」と述べて、対策を講じればウイルスを封じ込められるという認識を改めて示しました。

一方で新型コロナウイルスに関して、高齢者の方が重症化しやすいとしたうえで、各国からの報告で50歳未満の感染者が入院を余儀なくされるケースも相次いでいるとして、「若者が無敵だとは言えない。感染すれば何週間もの間入院することになるかもしれないし、死に至ることもある」と述べ、若者も警戒を強めるよう求めました。

またテドロス事務局長は、世界各地で相次いでいる外出を制限する措置を受けて、人々の精神的な健康にも目を配る必要があると指摘し、技術責任者のバンケルコフ氏は「ウイルスが広がらないように肉体的な距離を保つ必要はあるが、愛する人や家族とのつながりは保ち続けてほしい」として、外出できない環境下でもインターネットなどを使って社会とのつながりを保ち続けるよう訴えました。