シンガポール 円相場 一時111円台まで円安進む

シンガポール 円相場 一時111円台まで円安進む
20日のシンガポール外国為替市場は、朝方にドルを買って円を売る動きが強まり、円相場は一時、1ドル=111円台まで円安が進みました。
新型コロナウイルスの感染拡大で、世界的に金融市場が動揺する中、外国為替市場では、不測の事態に備えて、主要通貨のドルを手元に確保しておきたいという投資家がドルを買う動きが強まっています。

こうした流れを受けて、20日のシンガポール外国為替市場では、朝方にドルを買って円を売る動きが強まり、円相場は一時、先月下旬以来、およそ1か月ぶりに1ドル=111円台前半まで円安ドル高が進みました。

ただ、その後は、円を買い戻す動きが出て、現在は1ドル=110円台前半で取り引きされています。

また、アジアの株式市場では、19日の大幅な下落の反動もあって買い戻しの動きが強まり、韓国や台湾、香港など多くの市場で株価は上昇しています。

市場関係者は、「このところの円安ドル高の流れを受け継いで朝方は、ドルを買う動きが強まったが、その後は、各地の株式市場で株価が上昇するなどひとまず不安感が後退し、円が買い戻されている」と話しています。