米 ニューヨーク市 住民の外出禁止命令は見送り

米 ニューヨーク市 住民の外出禁止命令は見送り
アメリカ最大の都市、ニューヨーク市のデブラシオ市長は、新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、住民に外出を禁止する命令を出すかどうか検討した結果、見送ることにしたと明らかにしました。
ニューヨーク市のデブラシオ市長は、17日、新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、住民に外出を禁止する命令を出すかどうか検討し、48時間以内に判断するとしていました。

デブラシオ市長は、48時間たった19日、会見を開き、「最終決定をするのはニューヨーク州であり、州知事を尊重する」と述べ、外出禁止令を見送ることを明らかにしました。

クオモ知事は、これまで、外出禁止令について、「実施すれば食料や交通機関などのサービスが停止してしまう」と述べ、社会的な影響が大きいとして、否定的な見方を示しており、州知事の承認が得られなかったものと見られます。

一方、デブラシオ市長は、19日の会見で新型コロナウイルスの感染者がニューヨーク市で、急速に増え続けているとしたうえで、「ニューヨーク市では、今後2、3週間のうちに病院で使う物資が不足する可能性がある」と述べ、連邦政府に支援を求めました。

ニューヨーク市では、19日の時点で、新型コロナウイルスの感染者が、前日よりも1744人増え、3615人に上っています。