患者大幅増のピークに備えた医療体制の整備を要請 厚労省

患者大幅増のピークに備えた医療体制の整備を要請 厚労省
新型コロナウイルスの患者数が今後大幅に増加し、ピークを迎えたときに備えて厚生労働省は、重点的に患者を受け入れる医療機関を設定するなど、効率的な治療を行うための医療体制の整備を各都道府県に求めました。
厚生労働省は医療体制の整備のため、新型コロナウイルスの感染がピークを迎えたときの1日当たりに入院が必要となる患者や、重症患者の数などを推計する計算式をすでに示していて、これを踏まえて、効率的な治療を行うための医療体制の整備を都道府県に対して要請しました。

具体的には、都道府県が受け入れる患者を調整するため、救急医療や感染症の専門家による調整本部を設置するとしています。

そのうえで、感染症の専門医を集約するなどして重点的に患者を受け入れる医療機関を設定し、受け入れの優先順位をつけるほか、医師の判断でほかの病気の患者を別の医療機関に移すなどの調整を行うとしています。

また、専門医や経験のある看護師のチームをつくり、重点医療機関に派遣することや、患者の搬送について消防などの関係機関と事前に協議するなどとしています。

さらに、都道府県で患者の受け入れができなくなった場合には国が調整に当たるということで、厚生労働省は地域の実情に合わせた医療体制の整備を検討するよう求めています。