国連事務総長「世界的景気後退は確実」G20の強力な対応期待

国連事務総長「世界的景気後退は確実」G20の強力な対応期待
国連のグテーレス事務総長は、新型コロナウイルスの感染拡大が経済に与える影響について「世界的な景気後退はほぼ確実だ」と述べたうえで、来週、G20=主要20か国の首脳が行うテレビ会議で、一致した対応を打ち出すことに期待を示しました。
これはニューヨークの国連本部でテレビ電話を使った記者会見で述べたもので、「われわれは国連創設以来経験したことのない感染症の危機に直面している。世界的な景気後退はほぼ確実で、年末までに3兆4000億ドルの経済損失が見込まれている」と述べて、世界経済は景気後退に入るという見通しを示しました。

また、「感染を封じ込める能力がない国では森林火災のように感染が拡散し、数百万人の死者が出るかもしれない。そうした事態は受け入れられない」と述べて、途上国に対する支援が極めて重要だと強調しました。

そしてグテーレス事務総長は来週、G20=主要20か国の首脳がテレビ会議で対応を協議することを歓迎するとしたうえで、危機の規模に応じた、強力で一致した対応を打ち出すことに期待を示しました。