世界陸連会長「五輪を9月か10月に延期することは可能」

世界陸連会長「五輪を9月か10月に延期することは可能」
新型コロナウイルスの感染拡大による東京オリンピックへの影響が懸念されるなか陸上の国際競技団体、世界陸連のセバスチャン・コー会長が9月か10月に延期することは可能だという認識を示し有力な国際競技団体のトップの発言に注目が集まっています。
新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、IOC=国際オリンピック委員会は夏のオリンピック競技の国際競技団体や各国や地域のオリンピック委員会と電話会議を行い、7月24日の予定どおりの開催をすることで一致したとしています。

こうした中、世界陸連のコー会長は19日、イギリスの公共放送、BBCのインタビューに応じ「大会は9月か10月に延期することは可能か」という質問に対して、「それは可能だ」と述べ、大会をことしの秋に延期することが可能だという認識を示しました。

一方でコー会長は「現時点で決める必要はない」と述べ、IOCの方針を追認する考えを示しました。

また、「2021年まで延期することは可能か」という質問に対しては「表面上は簡単に思えるかもしれないが、多くの競技団体はオリンピックの年を避けて世界選手権を開催している」と述べ、来年予定されている陸上も含めた世界選手権のスケジュールを考えると来年への延期は難しいという認識を示しました。

IOCが予定どおりの開催を目指す中、有力競技の国際競技団体のトップの発言が今後の動向にどのような影響を及ぼすか注目されます。