商工中金と日本政策投資銀行 危機対応融資制度で低金利融資へ

商工中金と日本政策投資銀行 危機対応融資制度で低金利融資へ
新型コロナウイルスの感染拡大によって影響を受けた企業の資金繰りを支援するため、政府系金融機関の商工中金と日本政策投資銀行は国の「危機対応融資」の制度を使って、低金利で資金を貸し出すことになりました。
「危機対応融資」は自然災害や経済危機が起きた場合に、国が政府系金融機関などを通じて低金利で企業に資金を貸し出す制度です。今回、対象となるのは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、直近1か月の売り上げが去年、あるいはおととしと比べて5%以上減った企業です。

中小企業などが商工中金を利用する場合、1億円までであれば、当初3年間は国からの利子の補給により、低金利で融資を受けることができ、さらに売り上げが15%から20%減った場合は、3年間は実質的に無利子となります。

商工中金は19日から制度に関する相談を受け付けていますが、システムの整備が必要なため実際に融資を始めるのは来月中旬からで、それ以前に資金が必要な場合は別途、融資に応じるとしています。

一方、日本政策投資銀行は20日から相談に応じることにしています。中小企業であれば3年間、実質的に無利子で融資を受けることもできるということですが、詳しくは直接相談してほしいとしています。