引継式で選手が意見 五輪予定どおりは“不公平感出てしまう”

引継式で選手が意見 五輪予定どおりは“不公平感出てしまう”
ギリシャでの聖火リレーの最終ランナーを務めたギリシャの陸上選手が引継式のあと取材に応じ、IOC=国際オリンピック委員会が東京オリンピックを予定どおりの開催に向け準備を進めていく考えを示したことについて「練習ができる選手とできない選手の間に大きな不公平感が出てしまう」などと選手の立場から意見を述べました。
最終ランナーを務めたのは、2016年のリオデジャネイロ大会の陸上女子棒高跳びで金メダルを獲得したギリシャのエカテリニ・ステファニディ選手です。

ステファニディ選手は東京オリンピックについて、IOC=国際オリンピック委員会が東京大会を予定どおりの開催に向け準備を進めていく考えを示したことをめぐり、ツイッターで「IOCは大会に向けて練習しなければならない私たちや家族、公衆の健康を脅かしたいのか。あなたたちはまさにいま、私たちを危険にさらしている」などと批判していました。

引継式のあと、報道陣の取材に応じたステファニディ選手は「オリンピックの開催自体を批判するつもりはない。しかし、現在は感染防止のために外出を制限している国もある。国際オリンピック委員会は、選手に予定どおりの開催に向けて準備するよう求めているが、この状況では、練習ができる選手とできない選手の間に大きな不公平感が出てしまう」と選手の立場から意見を述べました。

そのうえで、IOCに対し「ことし10月なのか、1年後なのか、2年後なのか、もし、代替案を検討しているのなら早めに示して選手たちに共有してほしい」と求めていました。