医療的ケアが必要な子ども 必需品確保が困難「命にかかわる」

医療的ケアが必要な子ども 必需品確保が困難「命にかかわる」
新型コロナウイルスの感染拡大で、マスクや消毒用品が不足するなか、山形市に住む、たんの吸引などが欠かせない医療的ケアが必要な子どもの家族は、必需品が確保できなくなれば命にかかわると不安を募らせています。
難病や障害のため人工呼吸器や、たんの吸引などが欠かせない医療的ケアが必要な子どもは、感染症にかかりやすいとされ、マスクや消毒用品などは必需品となっています。

山形市に住む小学4年生の長澤奈々さんは呼吸などに障害があり、1日に何度も、たんの吸引をする必要があります。
このため、たんを吸引するときに使う器具を消毒するエタノールを含んだ「アルコール綿」が欠かせませんが、業者に問い合わせたところ、病院などの注文が増えて製造が追いつかず、発送のめどがたたないと伝えられたということです。

また、奈々さんは少なくとも週に3回は、たんが肺にたまらないようリハビリに通っていて、外出の際のマスクは必需品となっていますが、手元には今月分しかなく、家族が店で並んでも手に入れることはできないということです。

奈々さんの祖母、長澤文子さんは「なすすべがなく不安です。マスクやアルコール綿が、いつ手に入るのかめどが知りたいし、とにかく早く終息してほしいです」と話しています。