天皇皇后両陛下のイギリス訪問を延期 官房長官

天皇皇后両陛下のイギリス訪問を延期 官房長官
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5月はじめを軸に調整されていた天皇皇后両陛下のイギリス訪問について、菅官房長官は午後の記者会見で、国際社会における新型コロナウイルスの感染拡大の状況を踏まえ、当面、延期することを明らかにしました。
この中で、菅官房長官は5月はじめを軸に調整されていた、天皇皇后両陛下のイギリス訪問について「できればことしの第2四半期を目途に、ご訪問いただく方向で所要の調整を行ってきたが、国際社会における新型コロナウイルスの感染拡大の状況を踏まえ、ご訪問の時期を英国政府と協議しながら、改めて調整することとした」と述べ、当面、延期することを明らかにしました。

また、菅官房長官は天皇皇后両陛下の初めての外国訪問は、イギリスで調整する方向に変わりはないという認識を示しました。

英王室も延期を発表

イギリス王室は19日、声明を出し「現在の状況にかんがみ、ことしの春に予定されていた天皇皇后両陛下の、イギリスへの訪問が延期されることになった」と発表しました。

天皇皇后両陛下は、イギリスのエリザベス女王からの招待を受けて天皇陛下の即位後初めての外国訪問として、5月はじめから1週間程度の日程を軸に、イギリスを親善訪問される方向で調整が進められていました。

しかし、イギリスでは首都ロンドンを中心に新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していて、イギリス王室は、エリザベス女王の当面のスケジュールが変更になる可能性を示していました。

日本の皇室はイギリスとの関係が深く、天皇陛下も皇后さまもオックスフォード大学で学ばれた経験があり、天皇陛下はその後もイギリスを訪問して、エリザベス女王など王室のメンバーと親交を深められてきました。

イギリス王室は、天皇皇后両陛下の訪問の日程については今後、改めて調整するとしています。