消費者物価指数 先月は0.6%上昇 38か月連続の上昇

消費者物価指数 先月は0.6%上昇 38か月連続の上昇
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家庭で消費するモノやサービスの値動きを見る先月の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて0.6%上昇しましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあってホテルの宿泊料が下がったことなどから、プラスの幅は前の月から縮小しました。
総務省によりますと、先月・2月の生鮮食品を除いた消費者物価指数は、平成27年を100とした指数で101.9となり、前の年の同じ月と比べて0.6%上昇しました。

指数はこれで38か月連続の上昇となりましたが、プラスの幅は前の月と比べて0.2ポイント縮小しています。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあって、外国人旅行者が減少しホテルや旅館などの宿泊料が低下したことや、原油価格の下落でガソリンなどエネルギー関連の価格が下がったためです。

一方、急速に需要が高まり品薄となっている「マスク」は値上がりし、前の年の同じ月より3.7%上昇しました。

総務省は「新型コロナウイルスの感染拡大による今後の物価への影響は、モノやサービスの需要が減る一方で、企業からの供給が滞るなどさまざまな要素が考えられ、動向を注視していきたい」と話しています。