欧州の自動車生産 ほぼ停止状態に 新型ウイルス

欧州の自動車生産 ほぼ停止状態に 新型ウイルス
新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なヨーロッパでは、人の移動が制限されている影響で、自動車メーカーの間で工場の稼働を止める動きが一段と広がっていて、ヨーロッパでの車の生産がほぼストップする事態になっています。
ドイツの大手自動車メーカーBMWは18日、ヨーロッパにあるすべての工場を来月19日まで休止することを明らかにしました。

また、トヨタ自動車はイギリスとポーランド、それにチェコとトルコにある工場で稼働を取りやめると発表しました。再開の時期は決まっておらず、すでに操業を停止しているフランスなどの工場とあわせてヨーロッパのほとんどの生産拠点が停止することになります。

さらにスズキもハンガリーの工場を、ボルボはベルギーの工場をそれぞれ止めると新たに発表しました。

ヨーロッパではすでにフォルクスワーゲンやルノー、フィアット・クライスラーなど大手各社が生産を取りやめることを決めていて、自動車の生産がほぼストップする事態になっています。

背景には従業員の通勤が難しい状況に加え、各国の移動制限による車の販売の落ち込みや部品の供給が滞っていることがあります。

自動車は部品や素材メーカーなど関連する産業が多く働く人も多いことから、生産停止が長引けばヨーロッパの経済に大きな影響が広がるおそれが高まっています。