トランプ大統領「国防生産法」発動方針 国境管理も強化へ

トランプ大統領「国防生産法」発動方針 国境管理も強化へ
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、アメリカのトランプ大統領は医療用品を生産する民間企業に増産を要請できる法律を発動する方針を示しました。さらに、カナダとメキシコとの国境管理を強化することも明らかにし、感染拡大を食い止めるため、あらゆる措置をとる姿勢を強調しています。
トランプ大統領は18日、記者会見し、アメリカの連邦政府が民間企業に協力を要請できる「国防生産法」を発動する方針を示しました。

トランプ大統領は「最悪の事態に備えて、いま以上に人工呼吸器などが必要になるかもしれない」と述べ、人工呼吸器のほか、医療用のマスクや手袋を生産している民間企業に増産を要請する見通しを明らかにしました。

また、トランプ大統領は国境を接するカナダとの間で渡航を相互に制限することやメキシコとの国境管理についても強化することを明らかにしました。

さらに、アメリカ海軍の病院船を東海岸と西海岸にそれぞれ派遣することや、個人でもウイルス検査ができるようキットの配布を検討する方針を明らかにしました。

トランプ大統領は感染拡大の影響で最大の実績に位置づけてきた株価が就任前の水準まで急落する中、感染拡大を食い止めるため、あらゆる措置をとる姿勢を強調しています。

トランプ大統領「バイデン氏に勝っている」

トランプ大統領は18日に行われた新型コロナウイルスに関する記者会見で、記者から、国民の間で政権の対応を信頼できないという声があがっていることを問われると、「95%の共和党員が私のことを支持しており、信頼は非常に高い」と述べ、反論しました。

そのうえで、大統領選挙に関する世論調査を持ち出し、「フロリダ州やほかの州で私が寝ぼけたジョーに勝っているという世論調査の結果がある」と述べ、バイデン氏への対決姿勢をあらわにしました。