WHO「隔離と検査 感染ルートの追跡を」対策強化求める

WHO「隔離と検査 感染ルートの追跡を」対策強化求める
WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるためには、感染が疑われる人の隔離と検査、それに感染ルートの追跡が不可欠だという考えを改めて示し、各国に対策を強化するよう求めました。
WHOのテドロス事務局長は18日、スイスのジュネーブにある本部で定例の記者会見を開き、「新型コロナウイルスの感染者が世界で20万人を超え、亡くなった人は8000人を超えた」と述べました。

そのうえで、「感染拡大を抑えるためには感染が疑われる人を隔離し、検査し、治療し、感染ルートを追跡しなければならない。隔離や検査などの措置は、すべての国で対策の柱とされるべきだ」と述べ、感染が疑われる人への隔離や検査を徹底するよう改めて各国に求めました。

また、アメリカのトランプ大統領が「中国ウイルス」という表現を使ったことについて、WHOで危機対応を統括するライアン氏は「2009年の新型インフルエンザは北アメリカから始まったが、『北アメリカインフルエンザ』とは呼ばなかった」と述べ、ウイルスと人種や地域などを結び付けるのは不適切だという考えを示しました。