五輪予定どおりの開催目指すIOC 選手たちに連携呼びかけ

五輪予定どおりの開催目指すIOC 選手たちに連携呼びかけ
新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、東京オリンピックの予定どおりの開催を目指すことを重ねて表明しているIOC=国際オリンピック委員会は18日、選手などが参加する各国・地域のアスリート委員会などと会議を行い連携を呼びかけました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けてオリンピックの代表選考に関わる大会の中止や延期が相次ぐ中、IOCは17日に開いた臨時の理事会で「大会まで4か月あり、いまは抜本的な決定をすべき時ではない」として東京オリンピックの予定どおりの開催を目指すことを改めて表明しました。

これに対して現役の選手やIOC委員などから「選手を危険にさらしている」などと批判の声も上がっています。

IOCは18日、ヨーロッパやアメリカなどの各国や地域のオリンピック委員会、それに選手などで作るアスリート委員会とそれぞれ電話会議を行い、こうした判断への理解を求めました。

そのうえでIOCは「現状では理想的な解決策はなく、だからこそ、選手に責任と連帯を求めている。私たちは選手たちの健康と利益のために行動していく」とする談話を出し、連携と結束を呼びかけました。

IOCは19日も、アジアの国や地域のオリンピック委員会などとの電話会議を予定しています。