イランで死者1000人超 中国 イタリアに続き3か国目

イランで死者1000人超 中国 イタリアに続き3か国目
新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なイランでは、死亡した人が1000人を超えました。イラン保健省の高官は、感染拡大を食い止めるため外出の自粛などの勧告に従うようあらためて国民に呼びかけました。
イラン保健省は18日、新型コロナウイルスへの感染が確認された人が、17日より1192人増えて1万7361人になり、このうち亡くなった人は、147人増えて1135人になったと発表しました。

亡くなった人が1000人を超えたのは中国、イタリアに続いて、3か国目です。

イランでは、全国各地で多くの人が集まるイスラム教の金曜礼拝が中止されているほか、集団感染を事前に防ぐためこれまでに刑務所からおよそ8万5000人の受刑者を一時釈放するなど、国をあげて感染拡大を食い止める取り組みが続いています。

しかし、感染はイラン全土に及んでいて、このところ7日連続で新たに1000人以上の感染者が確認されていて、感染拡大に歯止めがかかっていません。

イラン保健省のライシ次官は「国民に外出や旅行の自粛を勧告しているが、国民がそれに従わなければ、今後2か月以上にわたり、多くの死者をだしながら、このウイルスと向き合うことになるだろう」と述べ、あらためて勧告に従うよう呼びかけました。