ガソリン価格8週連続値下がり 需要減と産油国決裂で

ガソリン価格8週連続値下がり 需要減と産油国決裂で
今週のレギュラーガソリンの小売価格は前の週より、1リットル当たり2.9円値下がりし143.5円となりました。新型コロナウイルスの感染拡大で、石油の需要が世界的に減るという見方に加え産油国の協調が壊れたことで、原油価格が大きく値下がりしたためです。
国の委託を受けてガソリン価格を調査している石油情報センターによりますと、今月16日時点のレギュラーガソリンの小売価格は1リットル当たり143.5円となり、先週より2.9円値下がりしました。

ガソリン価格の値下がりは8週連続で、去年9月以来、半年ぶりの水準に下がりました。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で経済が減速し、石油の需要が世界的に落ち込むという見方に加え、今月、OPEC=石油輸出国機構とロシアなどの産油国が原油の減産で合意できず、原油価格が急落したことが理由です。

石油情報センターは「新型コロナウイルスがいつ収束するのか不透明で、原油価格の下落に歯止めがかからない。来週のガソリン価格も値下がりすると見られる」と話しています。