その名も「テレワーク寄席」プロの話芸を無料でネット配信

その名も「テレワーク寄席」プロの話芸を無料でネット配信
新型コロナウイルスの影響でイベントの中止が各地で相次ぐ中、大阪の若手講談師や落語家が、プロの話芸を無料でネット配信する試みを始めました。
「テレワーク寄席」と名付けたられたこの試みは、自分たちの芸を披露する場を作ろうと、講談師の旭堂小南陵さんと旭堂南龍さんが今月2日から始めました。

大阪 此花区にある劇場「此花千鳥亭」に、カメラやマイクなどの機材を自分たちで準備し、若手の落語家や講談師の演目を撮影して、インターネットの動画サイトに毎日、無料で配信しています。

参加した1人、落語家の桂咲之輔さんは、舞台の上からスマートフォンで撮影した無人の客席の画像をネット上の視聴者と共有して、笑いを誘いながら落語を進めていました。

咲之輔さんは「師匠にはよく『100ぺんの稽古より1回の舞台や』と言われます。無観客でも芸を披露する場があることはありがたいです」と話していました。

企画した旭堂南龍さんは「こういう状況だからこそ、知恵を振り絞ってやっていることを感じていただければうれしいです」と話していました。

この「テレワーク寄席」は今月20日までの毎日、平日は午後9時から配信されています。