青年海外協力隊 全員一時帰国へ 新型ウイルス影響 JICA

青年海外協力隊 全員一時帰国へ 新型ウイルス影響 JICA
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、JICA=国際協力機構は、発展途上国に派遣している青年海外協力隊などの隊員、およそ1800人全員を一時的に帰国させることを決めました。
JICAは、アジアやアフリカを中心とした発展途上国で教育や医療などの支援活動を行うため、青年海外協力隊やシニア海外協力隊の隊員を派遣していますが、各国での感染拡大を受けて、すでに一時帰国させている中国などを除き、現在、世界66か国で活動しているおよそ1800人の隊員全員を、一時的に帰国させることを決めました。

隊員のなかに感染者はおらず、派遣先の中には感染が確認されていない国もあるということですが、JICAは「派遣先には医療体制が整っていない地域も多く、移動制限を始める国もある中、万が一の事態に備えて、隊員の健康を考えた予防的な措置だ」としています。

現在、それぞれの隊員に連絡をとっていて、調整がつき次第、順次帰国させるということで、帰国後は2週間の自主隔離を要請するとしています。

JICAでは、今月下旬に予定していた、およそ300人の青年海外協力隊の派遣も延期していて、今回の一時帰国のあと、再度、派遣する時期については未定だということです。