WHO 新型ウイルスへのイブプロフェン影響は「調査中」

WHO 新型ウイルスへのイブプロフェン影響は「調査中」
WHO=世界保健機関は抗炎症薬の「イブプロフェン」が新型コロナウイルスによる症状を悪化させるおそれがあるとする指摘が出ていることについて、「証拠がなく、調査中だ」とする一方で、みずからの判断で服用しないよう呼びかけました。
WHOのリンドマイヤー報道官は17日、国連ヨーロッパ本部の定例記者会見で、抗炎症薬の「イブプロフェン」が新型コロナウイルスによる症状に与える影響について、「より高い死亡率につながるのかまだ証拠がなく、WHOの専門家が調査を進めている段階だ」と述べました。

そのうえで、新型コロナウイルスに感染している疑いがある場合について、「『イブプロフェン』をみずからの判断で服用しないでほしい」としたうえで、代わりに解熱鎮痛薬の「アセトアミノフェン」を使うよう呼びかけました。

「イブプロフェン」をめぐってはフランスのベラン保健相が今月14日、ツイッターで「新型コロナウイルスに感染している際に服用すると症状が悪化する可能性がある」としていました。