IAEA施設出入りの清掃員が新型コロナに感染 オーストリア

IAEA施設出入りの清掃員が新型コロナに感染 オーストリア
新型コロナウイルスの感染がヨーロッパで広がる中、オーストリアの首都ウィーンではIAEA=国際原子力機関の施設に出入りしていた外部の清掃員が、当初はインフルエンザと診断されたものの、その後、新型コロナウイルスの感染が確認されたことが分かりました。
オーストリアのウィーンにある国連機関は17日、IAEAの施設に出入りしていた外部の女性の清掃員について、新型コロナウイルスの感染が確認されたと発表しました。

それによりますと、この清掃員は今月2日に体調を崩し、当初はインフルエンザと診断されていましたが、16日夜になって保健当局から新型コロナウイルスの感染が確認されたと通知があったということです。

国連側は、この清掃員は体調を崩した今月2日以降、仕事を休んでいて、過去14日間この清掃員が接触していた人から新型コロナウイルスの症状が出ておらず、現時点でほかの人への感染のリスクは見当たらないと説明しています。

ウィーンは、IAEAなど国際機関や国連の施設が立ち並んでいますが、オーストリアで新型コロナウイルスの感染が広がっていることから施設が事実上閉鎖され、ほとんどの職員が在宅勤務での対応となっています。

人口およそ900万人のオーストリアでは、17日の時点で新型コロナウイルスの感染者が1332人、死者が3人となっています。

一方で、ことしはインフルエンザが例年以上に流行し、ピーク時には感染者がおよそ13万人いたということで、保健当局が警戒を呼びかけていました。