甲府市の中学生が手作りマスク600枚寄付 費用はためたお年玉

甲府市の中学生が手作りマスク600枚寄付 費用はためたお年玉
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新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマスクが品薄となるなか、甲府市の中学1年生の女子生徒が自分で作ったマスクおよそ600枚を山梨県に寄付しました。
甲府市に住む山梨大学教育学部附属中学校の1年生、滝本妃さんは2月、高齢者がマスクを買い求めて何軒もの店をまわる姿を目の当たりにしたことから、中学校の期末テストが終わった2月26日、母親からアドバイスを受けながらマスクを作り始めました。

作っているマスクは大人用と子ども用の2種類で、このうち子ども用は、子どもたちが喜ぶようにとキャラクターがプリントされた布を使っています。

多い時には1日に5時間かけて30枚以上作っているということで、これまでにかかった材料費およそ8万円は、滝本さんが幼いころから一度も使わずにためてきたお年玉でまかなったということです。

そして17日夕方、滝本さんは母親とともに山梨県庁を訪れ、これまでに作ったマスクおよそ600枚が入った段ボール2箱を長崎知事に渡しました。

受け取った長崎知事は、「本当にびっくりするとともに大変感動しました。山梨県のすべての人を代表してお礼をいいます」と述べ、マスクを高齢者施設や児童養護施設に配ることを約束しました。

滝本さんは「裁縫は苦手であまり何か作ったりはしないのですが、今回はみなさんのお役に立ちたくて頑張って作りました。早くみなさんに渡ればいいなと思います」と話していました。