日銀 黒田総裁「政策の実施で市場の安定を確保したい」

日銀 黒田総裁「政策の実施で市場の安定を確保したい」
日銀が16日、新型コロナウイルスの感染拡大による景気の悪化を食い止めるため、追加の金融緩和に踏み切ったことについて、黒田総裁は17日の参議院の予算委員会で、政策をしっかりと実施して市場の安定を確保したいという考えを強調しました。
この中で黒田総裁は16日、追加の金融緩和に踏み切ったことについて「金融政策ですべてができるとは申し上げないが、中央銀行としても役割がそれなりにあり、必要で重要な措置だと考えている。政策をしっかりと実施することによって市場の安定を確保していきたい」と述べました。

そのうえで「経済がもっと悪化したらどうなるかと言えば、さらに追加的な措置を検討することになる」と述べ、経済情勢によっては、さらなる追加緩和も辞さない考えを示しました。

また、「具体的な財政的措置について申し上げるのは差し控えるが、政府としては感染の拡大を抑えて終息させるということ。それまでの間、雇用や賃金が失われる場合には、特に低所得の人を対象に支援する必要があると思う」と述べ、感染拡大による景気の悪化を食い止めるためには、金融政策とともに政府による財政面での対応も必要になるという考えを示しました。