フィリピンの証券取引所 全取り引き停止 新型ウイルス感染防止

フィリピンの証券取引所 全取り引き停止 新型ウイルス感染防止
フィリピンの証券取引所は、従業員やトレーダーに新型コロナウイルスの感染が広がるのを防ぐためとして、17日から期限を定めずに、株式などすべての取り引きを停止する異例の措置に踏み切りました。
フィリピンでは16日、ドゥテルテ大統領が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、来月12日まで首都マニラがあるルソン島全域で、住民の移動を制限することを決めました。

これを受けてフィリピン証券取引所では従業員とトレーダーに感染が広がるのを防ぐため、17日から期限を定めずに、株式などすべての取り引きを停止する異例の措置に踏み切りました。

証券取引所では取り引きの停止は政府の方針を受けたものだとしていますが、異例の措置は金融市場の混乱による株価急落に歯止めをかけるねらいがあるのではないかという見方も出ています。

このほかマニラ近郊のパンパンガ州では、ルソン島全域での移動制限が始まったことで、大勢の住民が食料品店や薬局、それに銀行に詰めかけるなど、経済や市民生活に混乱が起きています。