アマゾン 全米で10万人新規採用へ ネット通販の需要高まる

アマゾン 全米で10万人新規採用へ ネット通販の需要高まる
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で外出を制限する動きが広がる中、アメリカのインターネット通販大手アマゾン・ドット・コムは、ネット通販の需要が高まっているとして、全米で新たに10万人を採用すると発表しました。
アマゾン・ドット・コムは16日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で外出を制限する動きが広がり、ネット通販の需要が高まっているとして、配送センターや配達の業務に当たる従業員を全米で新たに10万人採用すると発表しました。

アマゾンは発表で「特に高齢者や健康上の問題を抱える人々のために、物資を玄関先まで届けることが不可欠だ」としたうえで、経済的な打撃が大きい飲食業界や旅行業界で、職を失った人の雇用の受け皿になるという考えを示しました。

また雇用確保に向けてアメリカとヨーロッパ、それにカナダで、時給制の従業員の給与を一時的に引き上げ、総額で3億5000万ドル、日本円で370億円以上増やすことも明らかにしました。

アメリカでは人と人の接触が感染拡大につながることから、トランプ大統領が宅配サービスの利用などを呼びかけているほか、フランスでは全土で外出を大幅に制限する措置が始まって、自宅で過ごす人が増えることが見込まれるなど、ネット通販の需要は一層高まることが予想されます。