病院行かずに医療を オンライン診療の普及を要望 経団連

病院行かずに医療を オンライン診療の普及を要望 経団連
経団連はデジタル社会の実現に向けた規制改革の要望をまとめ、このうちインターネットを通じて自宅などで診察が受けられるオンライン診療を普及させるため、原則として初回の診療は医師が対面で行うなどとした規制の撤廃を求めました。
経団連は毎年、政府に対し規制や制度の改革を提言していて、ことしはデジタル技術を生かした社会課題の解決に向けて85項目の要望を盛り込みました。

このうち新型コロナウイルスの感染拡大で注目を集めているオンライン診療については、普及に向けて規制を撤廃するよう提言しています。

オンライン診療の利用にあたって国は指針などで「初診は医師が対面で行うこと」や「初回の服薬指導は薬剤師が直接行うこと」を原則とするとしていますが、提言ではオンラインでも十分に対応できるとしてこうした原則の撤廃を求めています。

経団連は「新型コロナウイルスのような感染症が発生した場合でも、病院や薬局に行かずに医療を受けることができ、感染拡大の防止にも有効だ」としています。

経団連はこうした要望を今後、政府の「規制改革推進会議」や関係する省庁に提言し、実現を働きかける方針です。