「東京五輪・パラは予定どおりの開催に向け準備」官房長官

「東京五輪・パラは予定どおりの開催に向け準備」官房長官
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G7=主要7か国の首脳による緊急のテレビ会議で、安倍総理大臣が東京オリンピック・パラリンピックの完全な形での開催を目指す考えを示したことに関連し、菅官房長官は、各国首脳から大会を延期すべきだという意見はなかったとしたうえで、予定どおりの開催に向け、政府として着実に準備を進める考えを示しました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、16日夜に行われたG7=主要7か国の首脳による緊急のテレビ会議で、安倍総理大臣は東京オリンピック・パラリンピックの完全な形での開催を目指す考えを示しました。

これに関連し、菅官房長官は閣議のあとの記者会見で「政府としては予定どおりの大会開催に向けて、IOCや組織委員会、東京都の間で緊密に連携を取りながら、その準備を着実に進めていくということだ。今までどおりの大会を開催したいということだ」と述べました。

また菅官房長官は会議の中で、各国首脳から東京大会を延期すべきだという意見はなかったと説明しました。

さらに菅官房長官は今月26日から始まる国内の聖火リレーについて「大会組織委員会より、26日に福島県で開催されるグランドスタートは予定どおり実施すると報告を受けている」と重ねて述べました。

五輪相「予定どおり、しっかりと開催ができるよう準備」

橋本オリンピック・パラリンピック担当大臣は閣議のあとの記者会見で、記者団が「安倍総理大臣が東京大会を『完全な形で実現する』と述べたのは予定どおりの日程で開催し、無観客ではないということか」と質問したのに対し「そのとおりだ。『完全な形』とは予定どおり、しっかりと開催ができるよう、準備をすることだ」と述べました。

そのうえで「IOC=国際オリンピック委員会に対して、確信を持って開催を決めてもらえるよう、政府として努力をしていく。大会に出場する選手も、いろいろな報道によってとまどいがある。そういったことが払拭(ふっしょく)されるよう、しっかりと取り組む」と述べました。

また橋本大臣は新型コロナウイルスの感染拡大で、海外の代表チームの事前合宿やホストタウンの交流事業が見送りになるなどの影響が出ていることについて、「ホストタウンの自治体はとても残念な思いをしているだろう。政府として、ホストタウンとしての受け入れをしっかりとできるようサポートしたい」と述べました。

文部科学相「感染拡大乗り越え 安全安心な大会に」

萩生田文部科学大臣は閣議のあとの記者会見で「『完全な形』というのは、無観客にはせず、きちんとした形で、きちんとした選手の皆さんに参加していただく大会を目指すということだと思う。今の段階では、延期といったことは全く聞いていない。新型コロナウイルスの感染拡大を乗り越えて、安全安心な大会となるよう、引き続き準備を進めていきたい」と述べました。

都知事「国際的な協調得られたのはとても大きかった」

東京都の小池知事は、安倍総理大臣が16日夜のG7=主要7か国の首脳による緊急のテレビ会議で、東京オリンピック・パラリンピックの完全な形での開催を目指す考えを示したことについて、「国際的な感染拡大という課題と国際経済が混乱するなかで、オリンピックの話を安倍総理大臣から出していただき、国際的な協調が得られたことはとても大きかった」と述べました。

そのうえで「東京都としてはIOC、組織委員会、国と連携を取りながらどのような形で進められるかを考え、これまでと同様に準備を進める」と述べました。