株価 一時600円超下落 値上がりに転じる場面も 不安定な値動き

株価 一時600円超下落 値上がりに転じる場面も 不安定な値動き
17日の東京株式市場、日経平均株価は取り引き開始直後に600円以上値下がりしましたが、その後、値上がりに転じる場面もあるなど不安定な値動きとなっています。
16日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価が過去最大の3000ドル近く下落したことを受けて、東京株式市場では日経平均株価が取り引き開始直後に一時600円以上値下がりし、取り引き時間中としてのことしの最安値を更新しました。その後、買い戻しの動きが出て日経平均株価が一時、500円以上値上がりする場面もあるなど株価は不安定な値動きとなっています。

日経平均株価、17日午前の終値は16日の終値より78円70銭安い、1万6923円34銭。
一方、東証株価指数=トピックスは4.63上がって1240.97となっています。
午前の出来高は、14億663万株でした。

市場関係者は「16日、日銀がETFの買い入れ額を一気に2倍に増やすなど追加の金融緩和策を打ち出したことで、株価が下支えされるとの期待感もある。ただ感染拡大がおさまらないかぎり、経済への影響は続くという見方は根強く、不安定な値動きとなっている」と話しています。

官房長官「各国が連携しマーケットの信認確保を」

菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、世界的に金融市場の動揺が続いていることについて「すでに各国では感染拡大の防止や経済影響に対してさまざまな対応が行われているが、今後も各国が連携して取り組むことで、国民の健康と安全を守り、マーケットの信認を確保し、成長を回復していくことが重要だ」と述べました。