米国務長官「感染拡大の責任を転嫁」 中国側と非難の応酬か

米国務長官「感染拡大の責任を転嫁」 中国側と非難の応酬か
新型コロナウイルスをめぐり、アメリカのポンペイオ国務長官は16日、中国の外交を統括する楊潔※チ政治局委員と電話で会談し、中国が感染拡大の責任をアメリカに転嫁しているとして強く反発しました。
中国外務省の報道官は先週、新型コロナウイルスについて「アメリカ軍が中国に持ち込んだものかもしれない」とツイッターに投稿し、アメリカ国務省の高官が中国の駐米大使を呼んで抗議したばかりです。

アメリカ国務省によりますと、ポンペイオ長官は「デマや奇妙なうわさを広めるのではなく、あらゆる国が共通の脅威と戦うため協力すべきだ」と強調したということです。

これに対し中国国営の新華社通信は、楊政治局委員が「中国の対応は透明で国際社会から高く評価された」と強調し、アメリカ側に中国の利益を損なわないよう警告したと伝え、電話会談は非難の応酬に終わったもようです。
※「チ」は竹かんむりに褫のつくり。