欧州株価 大幅値下がり「金融政策だけでは解決できず」

欧州株価 大幅値下がり「金融政策だけでは解決できず」
週明けのヨーロッパの株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動が深刻な打撃を受けることへの懸念が強まり、株価はドイツやフランスの市場で下落率が5%を超えるなど大幅な値下がりとなりました。
16日のヨーロッパの株式市場は人の移動を制限する対策を取る国が相次いでいることから経済活動が停滞することへの懸念が強まり、航空会社や、工場の生産を休止する自動車メーカーなどの銘柄を中心に売り注文が膨らみました。

この結果、主な市場の株価指数の終値は先週末と比べて
▽イタリアのミラノ市場でおよそ6.1%、
▽パリ市場でおよそ5.8%、
▽ドイツのフランクフルト市場でおよそ5.3%、
▽ロンドン市場でおよそ4%下落し、いずれも大幅な値下がりとなりました。

市場関係者は「アメリカのFRB=連邦準備制度理事会が事実上のゼロ金利を導入するなど各国の中央銀行が対策を打ち出しているが、多くの投資家は金融政策だけで市場の混乱は解決できないとみている。感染拡大は先が見えない状態で、株価の下落にいつ歯止めがかかるか全く分からなくなっている」と話しています。