日本国内で合宿の海外五輪選手 帰国できず 新型コロナウイルス

日本国内で合宿の海外五輪選手 帰国できず 新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、東京オリンピックに向けて日本国内で合宿をしている海外の選手が帰国できなくなるなど、オリンピックやパラリンピックをめぐる動きにも影響が出ています。
モンゴルのマラソン代表候補の選手やコーチは、あわせて8人で2月はじめからホストタウンの大阪 泉佐野市を拠点に合宿を行っています。当初の予定では選手たちは17日、いったん帰国する予定でしたが、モンゴル政府が新型コロナウイルスの水際対策として、すべての国際定期便を停止したため、帰国できない事態となっています。

選手たちは泉佐野市の支援を受けながら当面、日本国内で練習を続けることにしていますが、帰国の見通しが立たず、不安を口にしていました。

ツェヴェーンラヴダン・ビャムバジャブ選手は「幼い子どもや妻を自宅に残しているので、一度、帰りたいです。予定どおりオリンピックが開催されるのかもわからず不安ですが、妻はがんばれと後押ししてくれるので、しっかり練習をして本番に備えたいです」と話してました。
泉佐野市は、宿泊先の確保や練習場所までの送迎のほか、
▽日本滞在のためのビザの延長手続きや
▽選手たちが来月出場する予定の大会があるドイツに入国するためのビザの申請など必要な支援を続けることにしています。

泉佐野市の担当者は「全く想定していない事態だったが、選手たちが良い結果を出せるようにできることはサポートしたい」と話しています。