クルーズ船内で対応の厚労省橋本副大臣らが通常業務に復帰

クルーズ船内で対応の厚労省橋本副大臣らが通常業務に復帰
集団感染が確認されたクルーズ船内で対応にあたった厚生労働省の橋本副大臣と自見政務官が、健康観察期間を終えて、16日から登庁し、通常業務に復帰しました。
厚生労働省の橋本副大臣と自見政務官は、集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で対応にあたり、今月1日に下船したあと、2週間は、都内のホテルなどで、健康観察を受けながら、テレワークで業務にあたっていました。

2人は、ウイルス検査で陰性だったことから、健康観察期間を終えた、16日、午前11時前に、それぞれ厚生労働省に登庁し、通常業務に復帰しました。

橋本副大臣は、登庁する際、記者が、「体調は大丈夫か」と呼びかけた際に、「はい、おかげさまで」と応じました。

橋本副大臣“米CDCに教訓を伝達”

厚生労働省の橋本副大臣は、16日夕方、記者団に対し、クルーズ船内での対応ついて「専門家に見てもらい、きちんとゾーニング=区域管理は行っていたが、管理が行き届いていない早期に多くの感染者が出たのは反省点だ。いかにリスクが低い場所を作るかが私たちに与えられた課題で、最善の努力は行った」と述べました。

また、橋本氏はアメリカでもクルーズ船の集団感染が確認されたことから、健康観察期間中に、アメリカCDC=疾病対策センターの担当者に電話し、今回の対応で得た教訓を伝えたことも明らかにしました。

そのうえで「CDCの担当者には、日本では宿泊施設の確保ができなかったので、船内待機という方法をとらざるをえなかったが、『乗客を下船させる場所が確保できるなら、そうすべきだ』と真っ先に伝えた」と述べました。

一方、自見政務官は「病院ではない一般の船で、限られた資源の中、日々、改善を重ねていった。特段、非常識な対応があったとは考えていない」と述べました。