統一地方選挙の仏 距離を取って投票所に並ぶ姿も…

統一地方選挙の仏 距離を取って投票所に並ぶ姿も…
新型コロナウイルスの感染拡大が続くヨーロッパでは、スペインやフランスが人の移動を制限するなど相次いで対策を強化し、世界有数の観光地でもある両国の首都の様子は大きく変わっています。
ヨーロッパでイタリアに次いで感染者が多くなったスペインでは、14日夜から、人の移動を制限する措置が全国で始まり、緊急時や健康上の理由など必要な場合を除いて、不要不急の移動が制限されています。

措置が始まってから一夜明けた首都マドリードでは、ふだんなら日曜日で多くの人でにぎわう大通りや広場が閑散としていて、出歩く人に対して警察官が帰宅を促す様子もみられました。

また、フランスでは、食料品店などの生活必需品を扱う店以外の商店やレストラン、バーなどの営業を停止する措置が15日から始まり、パリを象徴する風景であるカフェのテラスも姿を消しました。

また15日にはフランス全土で統一地方選挙の投票が行われ、パリの投票所では訪れた人たちが互いに距離をとって並び投票の順番を待っていました。

投票に訪れた女性は「心配は全くありませんでした。指示されたとおり間隔をあけましたし、手袋も使いました」と話していました。

マクロン大統領は、みずから投票を済ませた後、報道各社の取材にこたえ「この状況は何週間も続くことになる。個人、そして集団としての責任と団結がこの国を強くする」と述べ、国民に対し辛抱強く、対策に協力するよう求めました。