新型ウイルス 米大統領は陰性 各国の政府関係者 感染相次ぐ

新型ウイルス 米大統領は陰性 各国の政府関係者 感染相次ぐ
アメリカのホワイトハウスは14日、新型コロナウイルスの検査を受けていたトランプ大統領について、結果は陰性で、感染は確認されなかったことを明らかにしました。一方、スペインではサンチェス首相の妻の感染が新たに確認されるなど、各国で政府関係者の感染が相次ぐ事態となっています。
トランプ大統領は今月7日、ブラジルのボルソナロ大統領と首脳会談を行い、その際、同席していたブラジル政府の高官2人が、その後、新型コロナウイルスに感染していることが分かったため13日、検査を受けました。

ホワイトハウスは14日、検査の結果は陰性だったとする大統領専属の医務官の報告を公表しました。

報告では「ブラジルの外交団との会食から1週間をへて大統領には症状が出ていない」としています。

新型コロナウイルスはイランの副大統領、フランスとスペインの閣僚のほか、カナダとスペインでは首相夫人の感染が確認されるなど、各国の政府関係者の間で感染が相次ぐ事態となっています。

一方、フィリピンでは感染の拡大を防ぐため、15日から首都マニラへの出入りを禁止する措置が始まりました。

ドゥテルテ大統領は12日「来月14日まで、陸路と船、国内の航空便で首都マニラに出入りすることを禁止する」と発表しました。

フィリピン政府によりますと医療関係者やマニラに自宅や勤務先がある人などを除いて、15日からマニラに出入りすることが原則としてできなくなり、マニラに通じる道路には検問所が設けられました。

近郊のカビテ州からマニラに通じる高速道路の検問所では、およそ20人の警察官が1台1台車を止めて、乗っている人たちに熱やせきなどの症状が出ていないかなどを確認していました。

ドライバーの男性は「時間がかかるし、とても不便だ」と話していました。

フィリピン政府は感染者が増えた場合、出入り禁止の期間を延長する可能性も示していて、今後、経済や市民生活への影響が懸念されています。