オランダ首相 “握手やめよう”呼びかけ後に握手し話題に

オランダ首相 “握手やめよう”呼びかけ後に握手し話題に
新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、オランダではルッテ首相が、「握手をやめよう」と国民に呼びかけた直後にうっかり保健機関の幹部と握手をしてしまった映像がネット上で話題となっています。
新型コロナウイルスの感染者が600人以上にのぼるオランダでは、9日、ルッテ首相が記者会見を開き、「いまこの瞬間から握手をやめましょう。足やひじで触れ合うなど、どんなあいさつでもよいのです」と国民に呼びかけました。

しかし、会見が終わった直後、ルッテ首相は同席した保健機関の幹部に手を差し出して握手してしまい、「ごめんなさい。もう握手はしません」と話して、改めて互いのひじを合わせてあいさつしました。
会場では、笑いがおこり、ネット上でもこの映像が話題となっています。

新型コロナウイルスの感染拡大にともなって、各国では握手を控える動きが広がっていて、台湾の蔡英文総統も胸の前で拳をもう一方の手で包みこむ、「きょう手」と呼ばれるあいさつで、来賓を迎えた様子をツイッターに投稿しました。

WHO=世界保健機関のテドロス事務局長はツイッターへの投稿で、互いにひじで触れるあいさつは、相手との距離が1メートル以内に近づくため避けたほうがよいと指摘し、「最近は自分の胸に手を当ててあいさつしている」と説明しています。