マスク転売 15日から法律で禁止 品薄続く見通し 新型ウイルス

マスク転売 15日から法律で禁止 品薄続く見通し 新型ウイルス
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マスクの転売目的の買い占めを防止し、品薄の解消につなげるため15日から転売が禁止されました。一方、業界団体によりますと、マスクの供給は今も需要に追いつかず、品薄の状態は当面続く見通しだということです。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴いインターネットのオークションサイトなどで、マスクが高値で転売されるケースが相次ぎ品薄に拍車をかけていると指摘されたことから、政府は15日午前0時からマスクの転売を禁止しました。

違反した場合、1年以下の懲役か100万円以下の罰金が科せられます。

一方、都内のドラッグストアなどでは今も品薄の状態が続いています。マスクを買いに来た50代の男性は「朝から5軒ほど回っていますが、どこにもありません。花粉症もあるので早く流通してほしいです」と話していました。

また、中国出身の30代の女性は「職場では『オークションサイトで高い値段で買うしかない』と言っていた人もいたので、転売禁止の効果に期待したいです」と話していました。

「全国マスク工業会」によりますと、メーカー各社は1月下旬ごろから生産ラインを24時間体制で動かすなど増産に取り組んでいますが、およそ1か月半がたった今も需要に供給が追いつかず、品薄の状態は当面続く見通しだということです。

全国マスク工業会は「以前よりマスクが店頭に並ぶ回数は増えているが、開店直後に売り切れる状態で十分な量を供給できるまでには至っていない。必要な人に行き渡るよう過度の買いだめをしないなど協力をお願いしたい」としています。