米が欧州26か国からの入国を一時停止する措置開始

米が欧州26か国からの入国を一時停止する措置開始
ヨーロッパで新型コロナウイルスの感染が急速に広がっていることを受け、アメリカは日本時間の14日午後から、ヨーロッパ26か国からの入国を一時停止する措置を開始し、ヨーロッパ各地の空港は大勢の人が集まって混乱しました。一方、そのアメリカ国内でも感染は拡大していて、トランプ大統領が国家非常事態を宣言するなど、対応に追われています。
ヨーロッパ各国では、新型コロナウイルスの感染が急速に広がっていて、WHO=世界保健機関が世界的な大流行の中心がヨーロッパになったという認識を示したほか、スペインやオーストリアの首相が来週には国内の感染者数がいずれも1万人に達するという見方を示しました。

こうした中、アメリカは日本時間の14日午後1時前から、ヨーロッパ26か国からの入国を一時停止する措置を開始しました。

ヨーロッパ各地の空港では、アメリカに渡航しようとする人たちが大勢集まり混乱しました。

一方、アメリカ国内でも新型コロナウイルスの感染が広がっていて、トランプ大統領は日本時間の14日午前、国家非常事態を宣言しました。

これによって、日本円で最大5兆4000億円にのぼる連邦政府の予算を、感染拡大の防止に向けた各州や自治体での取り組みに活用できるようになります。

トランプ政権としては、非常事態を宣言することで感染拡大の防止策を強化するとともに、これ以上の不安や動揺の広がりを抑えたい考えです。