群馬県で70代医師夫婦感染 勤務先病院で院内感染か

群馬県で70代医師夫婦感染 勤務先病院で院内感染か
群馬県大泉町の診療所の70代の男性医師とその妻が14日、新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。この医師は、すでに感染が明らかになっている、同じ診療所の看護師より先に発症していたということで、県は院内感染の可能性が高いとみて調べています。
群馬県によりますと、新たに感染が確認されたのは、いずれも70代で大泉町の「ましも内科・胃腸科」に勤務する男性医師とその妻です。

このうち、男性医師は今月4日に微熱やせきの症状があったあと、13日になって強いけん怠感と息切れを訴え、検査の結果、14日、感染が確認されたということです。現在、集中治療室で治療を受けていて、重症だということです。

男性医師は、4日から11日までの間、症状があった状態で外来や往診で患者の診療を続けていたということです。

すでに感染が明らかになっている、同じ診療所の看護師より先に発症していたことから、県は院内感染の可能性が高いとしています。

これまでに判明している男性医師の濃厚接触者は、患者や診療所の職員など合わせて67人に上り、県は健康状態の確認を進めています。

また、男性医師の妻は今月7日からせきの症状があり、13日、医療機関を受診して検査した結果、14日、感染が確認されて入院していますが、容体は安定しているということです。

群馬県内で感染が明らかになった人は、これで5人になりました。

14日夜、開かれた臨時の記者会見で山本知事は「医師が発症後も診療を続けた結果、感染を広げたことになり、誠に遺憾だ。県民の皆さんには落ち着いて行動し、感染防止対策を徹底してほしい」と述べました。