世界の5人に3人が手洗いする場所ない…国連が整備呼びかけ

世界の5人に3人が手洗いする場所ない…国連が整備呼びかけ
国連は世界の5人に3人が手洗いをする場所がない中で生活しているとして、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、手洗いができる環境を早急に整備するよう国際社会に呼びかけました。
ユニセフ=国連児童基金は13日途上国を中心に世界の5人に3人が清潔な水やせっけんで手洗いをする場所がない中で、生活しているとして、新型コロナウイルの感染が拡大すれば、世界の47%の学校で9億人の子どもに影響が及ぶ可能性があると発表しました。

国連のデュジャリック報道官は13日の記者会見で、「手洗いはウイルスの拡大を防ぐための基礎的で根本的な方法だ。それへの投資を怠り注意を払わないせいで子どもが手洗いすることもできない。これはしこう品ではなく必需品だ」と述べて、手洗いができる環境を早急に整備するよう国際社会に呼びかけました。

ニューヨークの国連本部では職員の感染は確認されていませんが、国連本部に短時間出入りしたフィリピンの国連代表部の職員が陽性だと確認されたこともあり、半数近い職員が自宅勤務となっているほか、日本を含む世界各国のメディアの多くも、一時的に記者やカメラマンを引き上げさせる措置をとっていて本部内は閑散としています。

デュジャリック報道官は、秋の国連総会にも何らかの影響が出るかもしれないとしたうえで、感染の広がりに応じて国連の会議の延期や中止を含むさらなる対応をとることを強調しました。