欧州株 1週間の下落率 リーマンショック以来最大

新型コロナウイルスの感染拡大が深刻になっているヨーロッパの株式市場は、今週1週間の株価の下落率がドイツやフランスの市場で20%前後に達するなど、2008年のリーマンショック以来、最大の値下がりとなりました。
ヨーロッパの株式市場は13日、値を下げていた銘柄を買い戻す動きが広がって各市場で値上がりして取り引きを終えました。

ただ、今週は前日12日までいずれの市場でもほぼ値下がりが続きました。

この結果、主な市場の株価指数は先週末の終値と比べて▽ドイツのフランクフルト市場でおよそ20%、▽パリ市場でおよそ19.9%、▽ロンドン市場でおよそ17.6%値下がりし1週間の下落率ではリーマンショック以来、最大となりました。

また、▽感染が深刻なイタリアのミラノ市場はおよそ23.9%の下落で、リーマンショックの時期を上回りました。

市場関係者は「ヨーロッパで新型コロナウイルスの感染が一段と拡大し、実体経済にどの程度の影響が出てくるか完全に見えない状況だ。投資家はいっさいリスクがとれなくなっている」と話しています。